shingaku-juku TOMOGAKUEN Website

智学園は「集団授業塾」です。
仲間がいて、ライバルがいる。ともに笑い合い、励まし合う。
他を見て、自分に気付く。
そこには「個別指導塾」では得ることのできない学習体験があります。
しかし、子どもたちがその中ですくすくと成長していくには、指揮を
執る講師が非常に重要です。

「できる人は高い集中力を持っている」――これは、確かなことだと思います。集中できるから情報処理が速くなり、処理が速いからたくさんのことを覚えたり、様々なアイデアを生み出すことができる。集中力はすべての能力の源であるとも言えるでしょう。「それはわかってるんだけど、うちの子、集中力ないから…」と悲観される方がいらっしゃるかもしれません。しかし、実のところほとんどの子どもにもちゃんと「集中力」は備わっています。マンガを読んでいるとき、テレビを見ているとき、ゲームをしているとき、サッカーをしているとき、子どもたちが「夢中になっている」瞬間があるかと思います。しかし、子どもたちの多くは自分の好きなことには集中できても、こと勉強になるとその力を活かすことができないでいるのです。では、いかに集中して勉強するように仕向けたらいいのでしょうか。
2人の生徒AとBがいるとします。生徒Aは「熱しやすく冷めやすいタイプ」、生徒Bは「エンジンがかかるのが遅いタイプ」です。この2人が同じ授業を受けました。授業内容はとてもすばらしく、大変わかりやすいものでした。それでは授業中の2人の集中力(頭の活性度)はどうだったのでしょう。




生徒Aは授業が始まると同時に集中し始めます。しかし、集中力は次第に減衰し、後半はほとんど集中できていない状態です。逆に生徒Bは尻上がりに集中力を増してきていますが、前半部分は集中できていません。これでは2人とも授業の半分以上の時間を無駄にしてしまっています。概ね小・中学生の授業に対する集中力はこの程度のものです。生徒の中には静かにちょこんと座って、じっと前を見ているけれど、頭の中では違うことを考えている、というような子もいます。いくら授業内容が良くても講師に生徒を観察する力(洞察力)、状況に応じて授業に変化をつける力(適応性)が無くてはこのような結果になってしまいます。これに対し、授業が上手な講師は生徒の状態を上手にコントロールし、全員が同じ集中力を持って授業に向かえるように仕向けることができます。


生徒の心身の状態は体調や環境によって変化します。そのような個々の状態をしっかり見極め、ここというときにいかに集中力を高めさせることができるかが授業運営の鍵になります。

さて、子どもたちに集中力をつけることはとても大事であり、私たちも重要視していますが、それと同様、場合によってはそれ以上に大事なことは「頭の切り替え」です。「いざ勉強を始めるととても集中してやるけれど、なかなか始めようとしない。」――これではせっかくの集中力が活かしきれていません。また、「じっくり考えるのはいいけれど、1つの問題をいつまででも考えている。」――この場合、集中するあまり適切な状況判断ができていません。前者の場合は、勉強を始めるきっかけを誰かにつくってもらえば何とかなりますが(実際はこのきっかけ作りも難しいのですが)、後者の場合は少し厄介です。親も含め、他人からはとても一生懸命やっているように見えますし、本人もなかなか自覚しにくいものです。しかも、1つのことに特化するあまり、成績のバランスも悪くなりがちです。将来、研究や高度な専門職に従事する人たちには必要な要素なのかもしれませんが、多種多様なことを身につけなければならない小・中学生は、バランスも大切にしなければなりません。私たちの授業では、この「頭の切り替え」という部分にも気を配ります。


授業中、集中する場面の間にインターバルをとり、「頭の切り替えポイント」をつくります。インターバルをどこで取るのか、時間はどれくらいとるのかは講師が状況に応じて判断します。こうすることで授業内の無駄な時間を極力減らし、生徒の集中力をさらに高め、生徒に適正な状況判断を促すことができます。この授業内でつける強弱が、子どもたちがひとりで勉強するときやテストでの時間配分、瞬間的な判断力へとつながっていきます。

このような授業を受けていると、自然とその授業教科への興味がわいてきます。さらにテストの点数が上がったりすれば、もう大丈夫でしょう。「もっとできるようになりたい」「もっと点数を取りたい」と思う気持ちが芽生え、自ら勉強する時間もできてくることでしょう。「好きこそ物の上手なれ」と言いますが、「好き」になったら上達するのは至極なことで、要は「好き」にさせられるかということなのです。

智学園の授業は、毎月何回もおこなわれる教科・研修会議で研鑽された講師陣によって運営されます。その洗練された授業は子どもたちにとって、力強いながらも自然で親しみやすく、教科に対する興味を引き付けるように工夫されています。ご希望のクラスの授業を体験することもできますので、遠慮なくお申し込みください。